水中危険生物講座
ハブクラゲ
カツオノエボシ
ウンバチイソギンチャク
オニダルマオコゼ
ミノカサゴ
カサゴ
ウツボ
ゴンズイ
モンガラカワハギ類
ダツ
ハリセンボン
フグ類
ウミヘビ
ウミガメ
イモガイ類 アンボイナ
ラッパウニ
ガンガゼ
オニヒトデ
ヒョウモンダコ
タコ
シャコ
ウミケムシ
エイ
サメ
サンゴ類
シロガヤ
ジャノメナマコ
オオイカリナマコ
微小浮遊生物 ゾエア幼生
ウミケムシ Sea Mouse
SeaMouse.jpg  

Description

海中にも毛虫がいます。
ゴカイの仲間で、見た目には毛虫そのままの剛毛で、ネーミングもウミケムシと捻りがありません。
昼間は岩の裏などに隠れていて、夜になると活発に活動するので、あまり目にすることはないでしょう。
英名の海ネズミは、夜に活動するから付いたのかもしれません。そんなにチョロチョロしていませんけどね。

両サイドの毛は通常後方に向いていますが、敵に襲われた場合などには逆立てる事ができます。
この剛毛に毒があり、毛に触れると、毛が付着するとともに毒が注入されます。

Symptoms

刺された場合には、陸上の毛虫チャドクガの幼虫などに刺された場合と同様、激痛と火傷のような症状が残るそうです。また、毛は取れにくいためガムテープのようなもので剥ぎ取ることが必要です。毛を付着させたまま、他の場所に触れると、そこが新たに被害を受けていまいます。ウミケムシをあつかった後に、特に肌の弱い部分を触るのは要注意です。

Damage Control

夜行性で昼間は岩陰やサンゴの瓦礫の裏などに隠れています。
ですから、 岩などに手を入れなければ被害を受けることも無いと思います。
岩をつかむ場合などは手袋でガードしておくと良いでしょう。
また、内地では釣りの時にオキアミに付いてくることがあるので、取扱いには十分注意しましょう。

Comment

写真は、ウミケムシを撮影しようと岩から追い出した直後に、オグロトラギスに襲われてしまったもの。
ウミケムシはゴカイの仲間なので、やはり昼間の活動はエサとしかなり得ないのかもしれない。
しかし、オグロトラギスの口の中は、剛毛と毒にも平気なのだから恐ろしいものである。