珊瑚礁域の礁池で頻繁に目にする大型のナマコ。
極端に伸びたり縮んだりしない普通のナマコです。。
ただ、40cmくらいと大きいだけで毒もないので、触っても大丈夫。
ただし、ジャノメナマコを踏んだり、刺激を与えたりすると、肛門から白いミミズが絡み合ったような物体を放出します。
白い物体は、ミミズのように太く、数十本も絡み合うように出てくる様は、とても生々しいのです。
更に、粘着力が強力であることから、手や足に付着した場合には容易に取ることが出来ません。
これら要因で、何も知らない人はパニックを誘発することがあります。
有害生物には該当しませんが、事前知識の無い人がパニックを起こす要素があります。
パニックを起こして、溺れたりしないように事前知識が必要です。
ただ、白いミミズ状の物体がTシャツやウエットスーツに付着すると、頑固で取ることが出来ません。
白いスジが必ず残ってしまいますので、付着しないように注意してください。
白い物体は、キュビエ器官と呼ばれる内蔵の一部であり、威嚇のために放出するのだと言われている。内蔵の一部を放出したからといって、ナマコは死ぬわけではない。
確かに、魚がジャノメナマコを襲ったとして、肛門から白い物体が放出されれば驚くだろうし、粘着性があるから絡まれると身動きが取れなくなるだろう。
威嚇と言うよりも、防御と言った方が正解かもしれない。
また、この粘着性のある肛門にカニが棲んでいる。腹に付いている場合もあるが、見つかると急いで肛門に逃げ込むのだ。
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